読書がおもしろくない。べつに必要性を感じない。
そんなふうに思っているとしたら、こんな理由でしょうか
本は単に知識を得る手段のひとつで、今の時代はもういろんな情報や知識までもがインターネットで検索してある程度手に入るようになったのでもうオワコン
エンタメにしても、映画や動画配信のサブスクも充実してきてわざわざ本が表舞台に出ることはおそらくないだろう
こういう声が聞こえてきそうです
ですが、本はただ単に知識や情報を得るものではなくエンタメのいちジャンルでもないのです。
じつは読書にはいろんな読み方があって、じつはとんでもない自分のバージョンアップ・レベルアップにつながっていきます。もう生まれ変わるともいっていいような体験を味わうことができます。
苦手なひとにとってはとっつきにくい読書の世界ですが、じつはメリットだらけです。
自分の心・感情を説明したり表現してくれる
映画などの映像作品はストーリーが進むにしたがってその世界に引き込まれます。登場する人たちの気持ちがそのまま感情移入されます。それが映像の力ともいえます。
ストレートに感情に訴えかけるものとしては映画ほどすごいものはないです。
一方、本は文字を読んでいかないと先に進めないし意味がわからないとなかなかその世界に入っていくことができません。
ですが、頭のなかで想像をめぐらして考えていったんその世界に入ってしまうと映画とはまたちがった面白さが現れてきます。
例えば物語を読んでいるとき、登場人物が言ったセリフがあったとすると
あ、こんな感情湧いたことあるけど自分はこんなふうに表現したかったんだ。とか
こういう考え方って自分と一緒だ
っていう発見があるのが読書です。しかもその気づきが一度残るとずっと自分の中に生きつづけていくのが醍醐味かもしれません。
一歩ひいて考えられる 行動が短絡的にならない
さっきとかぶる部分がありますが、自分の感情がいまどうなっているのかがわかってくるというのがあります。
映画を観たあとに作品の主人公になりきってるひとが続々と映画館から出てくるというのはよく聞く話で、映画の感化力はすごいものがあります。
それとは逆に読書のあとは物事がより客観的にみれるようになります。映画のように感情移入することはありますが、それとはべつの頭の回路では結局じぶんの考えや気持ちはどうなんだと自問自答しながら読んでしまいます。
感情と行動の回路が直接つながっている人は感情豊かといえるかもしれませんが、一方でカチンときた時にすぐ表情に出てしまい相手にマイナスに映ってしまうこともあるし、下手すると暴力をふるって相手を傷つけてしまう可能性もあります。
読書は一歩自分を引いて見るということが身につき、自分の感情すらも俯瞰できてしまうのです。自分の感情の引き出しが整理されている感覚があります。
読んできた本は延々とつながっていく
本を何冊か読んでいくと自分の思考が整理されて全くべつの作品どうしでもつながっているように思うところがあります。
たしかにはじめて読む言葉や表現には感動したり発見があったりしますが、作品が持つテーマや世界観が見えてくると自分の世界観も広がってきます。すると作品どうしがリンクしてつながっていきます。
この感覚をいちど味わうと楽しいです。
自分の読んだ本がつながるときっと世界の見え方が変わってくることでしょう。
まずは手に取ってみて 周りに置いてみて
本をいざ読むのは最初はたしかにハードル高いし、読もうって思わないと読めないんですよね。
ちょっとやってみてほしいのは、4・5冊ほど興味のある本を買ってみて目につく所に置いてみてください。人間は環境が大事ですからね。
ちょっとでも読もうという意識が働けばいつか必ず読むことになります。そして一度読み進めることができたらきっとずっとこれからも読書の楽しさ面白さ、そしてメリットを感じれるはずです。
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